抗糖化のための運動

 「運動による糖代謝のメカニズム」 

糖化は高血糖の中で起こりやすくなるので、いったん血液の中に入った糖を減らすには、糖をどんどん使ってエネルギーに変えるしかありません。その一番シンプルな方法が運動することです。
通常、私たちは運動をしていない安静時にも筋肉を使っています。このとき筋肉のエネルギー源となるのは、血中にあるグルコース(糖)と遊離脂肪酸です。遊離脂肪酸とは脂肪から血液に放出され、エネルギー源となる脂肪分のこと。糖と脂肪分の使用割合は、「運動強度」により変化します。運動強度が低いと脂肪を使う割合が多く、強度が高いと糖を使う割合が多くなります。運動量を増やして筋肉使用量が増えると、これらに加え、筋肉や肝臓に蓄えられているグルコース(糖)も使われるようになります。
さらに活動後も、筋肉を回復させるために、糖や脂肪の代謝は続きます。筋肉や肝臓に蓄えられていた糖が使われた場合は、脂肪を分解してグルコース(糖)にし、補填されます。これが運動による糖代謝のメカニズムです。

 「食後1時間以内に運動を」 

抗糖化糖化は高血糖の状態が続くことで発生しやすくなります。ですから高血糖状態になる前、つまり血糖値がピークのときにブドウ糖をエネルギー源として速やかに使うような運動をし、インスリンの追加分泌を避けることが重要なのです。その時間の目安が、食後1時間です。この食後1時間にどんなことをするかが、AGEを減らすためのポイントになるようです。食後1時間をねらって体を動かすようにすると、血糖値は大きく下がります。その結果、糖化によって生成されるリスクを大きく減らすことができるのです。「食後1時間の運動習慣」の効果は絶大です。「食後1時間の運動」を習慣にすればカラダの糖化進行状況はみちがえるほど改善するはずです。

 「抗糖化のための運動のポイント」 

抗糖化抗糖化のためにはどんな運動をすればいいのかと思う人もいると思います。それは「有酸素運動」プラス「筋肉を使う運動」です。基本の目安は「15分ウォーキング」と「ハーフスクワット20回」というように、歩くことによる有酸素運動と、筋肉を使う運動の両方を組み合わせて行うのが一番効果があるようです。
ただ、忙しいと「運動をしなきゃと思ってもなかなか時間がない」という人は多いと思います。そこで、無理なく行える運動のポイントは、「食後1時間以内に何らかの形で筋肉を使う」「歩く、階段を上る、家事をするなど、日常の動作を筋肉運動のひとつとして意識しながら行う」というように、この2つだけでも十分に効果はあります。後者の日常でできる筋肉運動ですが、お風呂掃除、モップがけ、雑巾がけ、窓拭きなどたくさんあります。わざわざ外に行かなくても、日常でやらなければいけない家事を「食後1時間」を目安にやってみてください。

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