糖化で起こる病気

 「糖尿病」 

糖尿病は、糖分や炭水化物の摂りすぎが原因で起こる慢性疾患。「糖化」が、ついに病気の域に達してしまったケースをいいます。
糖化と糖尿病は、切っても切り離せない関係にある問題なのです。そもそも糖化とは、血液中にブドウ糖があふれた状態で起こること。糖分と炭水化物をたくさん食べれば、当然血液中のブドウ糖の量は増え、それを細胞に運ぶインスリンが大量に必要。インスリンを作っているのは膵臓ですが、このような無駄遣いが続けば疲労困憊します。また、高血糖の状態が続き、頻繁にインスリンの大量分泌が強いられると、インスリンの出が悪くなったり、インスリンの働きが弱まったりします。そのため血糖値をうまく下げることができなくなると、糖尿病に至ります。糖尿病の症状に「尿に糖が出る」ことが挙げられますが、これは糖がきちんと分解されず、あふれていることを示す例です。


 「認知症・アルツハイマー病」 

糖化は認知症にも大きな影響を及ぼします。
認知症には「脳血管型」と「アルツハイマー型」の2つがありますが、どちらのタイプにもAGEの関与が認めれています。糖化はアルツハイマー病の大きな憎悪因子です。アルツハイマー病は、β-アミロイドというたんぱく質が脳内にたまるのが原因で、この物質が蓄積すると、脳に「老人斑」というシミができます。この脳にできたシミを調べると、驚いたことにAGEがたくさん検出されるのです。さらに、アルツハイマー病は、脳細胞が死滅して脳がだんだん萎縮していってしまう病気です。この脳細胞の死滅にも、AGEが関与しているとされています。また、脳血管型の認知症にも少なからず影響しています。糖尿病になると、AGEの作用によって脳内の細かい血管がもろくなり、微小脳梗塞が多発するようになります。その微小な梗塞が脳細胞の働きにダメージを与え、糖尿病の人が脳血管型の認知症を発症する大きな原因になっていると考えられているのです。認知症を予防するには、脳を使うことも大事ですが、糖化対策をしっかりとることも忘れてはなりません。

 「骨粗しょう症」 

骨粗しょう症糖化が進むと、骨にもトラブルが起こりやすくなります。骨のトラブルというと、一般には、骨密度が落ちてスカスカになっていってしまう「骨粗しょう症」がよく知られています。ただし、骨が構造的に弱くなる原因は「骨密度」だけではありません。「骨質の低下」にもあるのです。だいたい、6〜7割は骨密度が原因で、残りの3〜4割は「骨質」が悪くなったことが原因だとされています。そして、AGEは、その「骨質」を悪くします。そもそも、骨はカルシウムとコラーゲンでできているわけですが、AGEはそのコラーゲンたんぱくの中に入り込んでいって「架橋」を形成します。このるAGE架橋によって骨が構造的にもろくなり、「骨質」が悪くなっていってしまうというわけです。

 「白内障」 

白内障生まれてから一度も入れ替わらないたんぱく質があります。それは眼球の水晶体を構成する「クリスタリン」です。クリスタリンの異常によって起こる病気に「白内障」があります。白内障でいちばん多いのは加齢とともに増えてくる「加齢性白内障」ですが、その発生にもAGEが深く関わります。クリスタリンにAGEができると、クリスタリンの構造が変化して透明性が下がります。さらに、パンを焼くと褐色になるように、AGEには物体を褐色にする作用があるため、水晶体の濁りの原因にもなるのです。
クリスタリンは一生入れ替わらないので、AGEはたまる一方。少しずつ蓄積して透明性を蝕んでしまうのです。

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